ブランドワークス

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ディレクターから

ブランドワークス研究所にようこそ

ブランドワークス研究所(以下BXI)は2010年2月10日に創設しました。その目的はブランディングを学問として確立するためです。

私たちの日々の活動がもっとわかりやすいのが毎週月曜日に更新している「慎慮と洞察」です。ここにテーマアップされている内容は基本的に現在のBXIの研究の方向を示しております。たとえばデザインやマーケティング、ブランディングの分野で創造的であった人たちを取り上げ、その成果を通して現在の私たちの生活がどのように変わって来たか、どんなにすばらしく、エキサイティングなものになったかなどを様々な観点から分析して紹介しております。 たとえば、フランスをファッションの本場にしてしまったフレデリック・ワース、彼こそはデザインの価値を発見し、ファッションビジネスの原型をつくった人です。また、レイモンド・ローウィはデザインとマーケティングを融合し、アメリカという国の産業に貢献した偉大なデザイナーです。彼らの生涯を追いかけることで現代のルネッサンス人(ビジネスと芸術性が融合した人)の生まれてくる秘密を解き明かしています。

また、この二人の共通している点はイギリス人がフランスでフランス人がアメリカで、という異国で一旗揚げたことです。ここには何か創造と成功の秘密がありそうです。

いずれにしましてもデザイン、マーケティング、ブランディングを通して、有能な個人が社会の中で活動している中から、ほんとうに価値あるものがどのようにして生み出されてきたのか、それによって私たちの生活や社会がどのように変化したかを見出していこうと思っております。

現在、学問としてのブランディングを研究した成果をまとめて上梓する計画が進行中です。

詳細は後日、このHP上で発表できると思います。ご期待ください。

ブランドワークス研究所
Director 泉 利治

研究領域とミッション

ブランディングを学問として確立することを目的としてブランドワークス研究所(以下BXI)を設立いたしました。その目的達成のためにはブランディング研究の方向をまず求心的に行うことが不可欠と考えています。それはブランドがあくまで人間の心の中で生まれ、市場や社会において確立するからです。したがって、ブランドの研究とは2つの領域に分けられることです。一つは人の心の中で成り立つプロセスの領域、そしてもう一つは市場や社会で確立するプロセスの領域です。

市場や社会で確立するプロセスはマーケティングとかぶるところが多く、多くの研究の成果が発表されておりますが前者の人の心の中で成立する部分はほとんど手を付けられていないというのが現状です。

BXIでは人の心のプロセスにアプローチする方法として発達心理学と動物行動学(エソロジー)をよりどころにして研究しています。発達心理学はアイデンティティとPLC(プロダクトライフサイクル)の研究から導かれました。ここでは人の心を人間の成長・発達という観点から読み解きます。

また、動物行動学は動物の社会性に焦点を当てて研究しています。なぜならば、人間、馬、象などの哺乳類、鳥類などの高等動物の社会性は遺伝子の中にそのものが組み込まれているのではなく生れ落ちてからの刷り込みと学習で身につけていくものであることが解っているからです。

また、あらたに研究の分野として加えたのはイノベーションの分野の研究です。これは人間の創造性が社会に及ぼす関係性の中で新たなテーマとなっています。というのはイノベーションが社会に影響を与えるということが、人間ならでは価値に繋がっているからです。また、その積み重ねが人間の歴史を形づくっているからです。

ディレクターによる「慎慮と洞察」の論考はそれらの入り口になる研究へのアプローチです。BXIは以上のような研究領域で新しい知の発見に邁進します。

Consultant's

CONSULTANT

「コンサルタンツ・コンサルタント」とはブランドワークス研究所(以下BXI)新しいドメインです。 2013年からテスト的に始めたデザイン、マーケティング、ブランディングの実務家に対してのナレッジサービスです。それはかってのコンサルティング実務経験で蓄積した知見をBXIでより洗練させて、パッケージ化したものなどを中心にその道の専門家に活用してもらう目的で試行しました。

現実的に考えるとブランドブームが去った昨今ですが、ブランディングのニーズが無くなったわけではなく、ブームの反動としての現在があるのではないかと思っております。というのはたとえば、CIブームが去っても企業同士の経営統合、新会社設立などの要請から違った形でブーム時以上のCIニーズが生まれております。

しかし、皮肉なことに最もCIが必要とされる時にビジネス界はCI倦怠期に入ってしまいました。ブランディングはそのCIのニーズを刈り取る形で発展してきましたが、このブランディングもCIの二の舞を演じているという状況が現在であると認識しております。

      

そんな中で何人かのデザインやマーケティングの実務家と話をしているうちに当時、私たちが開発したスキルやノウハウが様々な形で活かされることがわかりました。そのいくつかを試行することでプロジェクトに違った視点を与え、その中で新しい発想や独自の方法などが展開されるに及んで新しい価値の創造につながる可能性も見いだせることがわかってまいりました。

Consultant’s CONSULTANTとはそのような専門的なあらゆるコンサルタントに対してブランディングを中核としたデザイン、マーケティングのコンサルティングサービスを行うということです。いままではライバルでありコワークすることなど考えられなかったのですが、顧客企業のことを考えるとこのサービスは三者それぞれがWIN—WINになることが可能です。したがって、このサービスを今後、当研究所の新しい研究方法、ビジネス領域としてとらえられると思っています。