タイトルのDVDを注文した。5枚セットでかつて放映したドラマである。
NHKのこのドラマだけはもう一度、というよりいくつかは観ていないのではないかと思っているので購入する気になったのだ。このドラマだけは京都好きにとってはたまらない。「あんぱん」は観たいとは思わないが、このドラマは何か特別なのである。他の編は家人が録画しているので何時で観ることができるが、このシリーズの最初の頃のこのセットに入っているシリーズはほとんど見た記憶がない。
このドラマは京都の様々なところが舞台になっており、まさに絵のように美しい京都の背景でドラマが展開するのである。さすがNHKであり、内容、映像ともに素晴らしい。脚本家がまず、素晴らしいのだろう。それ以上にこの作品に関わった全員の力だろう。
そして、舞台が京都でなければ生まれないようなドラマであるところがいい。イタリア好きが「ローマの休日」がいいというのと同じである。ローマは滅多に行けないが京都ななら新幹線で簡単に行くことができるし、考えれば静謐な京都を味わうことも無理ではない。
とは言っても今年の5月のGW明けにかねて予約した日程で京都に4日ばかり滞在して
外国人の多さに閉口し、帰ってきてもう京都はイケナイね?ということで年末の定宿をキャンセルしようと思った。12月まで、まだ日があるので近くなったらキャンセルをしようということにしていたが、すでに10月になったがどういうわけか12月は寒いし、クリスマスも近いのでいくらか観光客が少ないのではないかと思うようになり、最近ではやはりキャンセルをしないで良かったということになっている。
年末の京都もなかなか風情があるし、静かな京都を探していけばいいのである。今年の5月は初めて貴船にいったが、最近のテレビで映し出される貴船に比べまだ、静かであった。だから、たとえば山科や洛南などで行っていないところはまだまだあるのだから?それにはち切れそうな格好の外国人をみなくてもよい12月なのである。
たとえばそれこそ10年くらい前の錦市場など普通に歩くことができたのだが、いまはどうだろう?それに立ち食い客を狙ったお店などはどこにも無かったが今ではそこかしこに店が出来て外国人がたむろしている。
我が家の御贔屓の店は正統派の錦小路の店なのでそのような客はいないのでこれまで通りお店の人と話しながらお気に入りの品々を計ってもらって買うことができる。ここで買ったおかず類は鎌倉に戻ってきて半月ぐらいはテーブルに乗るので、京都の余韻が楽しめるというモノである。
京都に年に二回、計八日間過ごすのだが、もう、20年近くい行っているが、長岡京や南山城など行っていないところがまだあるので、体力的に幾つも回らなくとも良いが一か所でもいくのが高齢夫婦の旅行のスタイルかもしれない気がしないではない。
そう考えなおすと京都はまだまだ未知の国なのである。歳相応の京都を考えると年相応の京都が眼前に広がってくる。
ひそかな楽しみのDVDを観ると多分、行きたいところがまた増えるかもしれない。
そして、やっとDVDが到着し、その内の一枚を見た。“初めはこうだったんだね”と言いながら昼食を食べた後に見ながら、これは買って良かったねなどと言いながら当分楽しめそうである。
2025年10月19日T>I
「京都人の密かな楽しみ」の楽しみ
25.11.03
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