とある会社からコンサルティングの依頼を受けた。紹介者は以前のクライアントのトップである。
どんな会社でも半年も話を聞けば業績を上げられるとの自信らしきものが出てくるが、要はその方法を思いつくかということである。今から考えてみると、私のコンサルティングの手法は簡単に言うと夢をかなえる方法を提案することであった。
このクライアントのどんな夢を持っているのか、そして、その夢をどのようにして実現するのかと言う方法を探り出して提案するのである。いわば、それを信じて邁進できる方法を提案すれば、その企業経営者の願いは必ずかなえられるということなのである。
それは様々な分野の提案をすることになる。ある会社ではどの事業に注力すべきか?というテーマを俎上に上げてそのテーマに本気で取り組もうとする意欲に火をつけるのである。火はメラメラと大きくなり、燃える会社が生まれるのである。最初の小さな成功が飛び火して様々な領域で小さな成功を生み、だんだんと皆が本気になりだす。そこまでいったらまず第一段階は大成功だろう。
コンサルティングのセオリーの第一歩はそこにあるだろう。皆が奴らの行ったことを取り入れてみようかと思いこませることである。思い込ませる分野はさまざまだ、あのアイデアのおかげで仕事がやりやすくなったということが最も重要である。
企業の成り立ちとはそのような一人一人の行為の積み重ねの繰り返しで今がある。傑出した個人がいるとその会社は傑出した会社になる可能性が大きい。これを思ったとき二人の人物を思い浮かべた。一人ホンダの本田宗一郎氏と3Mのウィリアム・マックナイト氏である。この二人、優れた経営者であるがその中身はまったく違う。本田氏は優れた経営者と言うより天才的なエンジニアと言えるが、マックナイト氏は天才的な社長である。
たとえば本田氏は自分で何事も作り上げたが、マックナイトは何事も作り上げる組織を作り上げたのである。
会社の成長とは不断の、時代が求める価値を作りだすことによって成長するが、両社は時代の求めるモノを作り出して成長した。この数式は間違いない。時代が求めるモノをだれよりも先に作り出すことが先ず目的なのだ。一方、昨日売れたから今日も売れるだろう、ということも重要だがこれは会社を持続させるための方策でこれだけだと会社は成長しないし世の中でいずれ、忘れ去られてしまうだろう。
このことだけを頭に叩き込めばコンサルティングを引き受けることができるだろう。この単純な二つのことを頭において、頭においていただいて仕事を進めよう。
2025年9月1日T>I













