まさかこの歳で幕張メッセに出かけてイベントを見るなどと言うことは考えてもみなかった。ここには現役のビジネスマンしかいない場所であるからだ。
ここに出かけたのは半年間の契約である会社の仕事を引き受けているからである。「第37回ものづくりワールド・東京」でクライアント企業とそのライバルたちの現業についてその片鱗を確認しに出かけたのだ。それにしても何もかもがエキサイティングであった。
その始まりは私がその会場に着くまでのことからエキサイティングであるのだ。ともかく会場に到着するまで2時間かかり電車を3つ乗り換えて海浜幕張駅に着くのであるが、朝食を食べた後に出かけると最初の仕事が昼食を食べるというような具合から始まるのであった。この「モノづくりワールド2026―世界最大級の製造業の展示会」と銘打っているだけあり日本の製造業の中でもいわゆる部品などの製造している世界の企業がブースを構えて見学者を待ち受けているのである。
したがって、見学者は現役の製造、設計、資材関連の人たち多い。私のような企業のコミュニケーションやマーケティングに関わっている人もいるに違いない。と言うのは行ってみるとわかるがその企業の実情やイメージなども手に取るようにわかるからである。出店している1800社のブースを収容するために幕張メッセの11の会場を使われたというから上から見ると遥か遠くまで見渡すことができるのである。
私がこのイベントを知ったのは偶然であり、クライアントが教えてくれたわけではなった。本来、この手のプロジェクトは大きなプロジェクトなら窓口の実務担当者がいて、いわゆるプロジェクトマネジメントを担当するので、その人と頻繁に話し合う機会が多いので事前にこのイベントにわが社が出店しているので是非・・・と言うようなことから有料である場合などの時は招待券などをくれるのであるが、私の今回の場合、直接TOPとのやり取りなので窓口の秘書がそこまで気を回すことは出来ないのである。
ともかく、プロジェクトではその企業と競合など10社近く確認しているのでそれらの企業のブースを観に行ったり、資料をもらったりして、必要に応じて係員の説明を聞くというようなことをやってきたのである。ただ、ビジネスの坩堝に突然放り込まれた老人と言う構図で見るとその体験はすべてが昔の記憶が掘り返されるようで、若返ることは確かである。たとえばこんな驚きがあるのだ。
行きがグーグルの路線情報で調べたコースで行ったのだが、大船駅から海浜幕張駅に行ったことはないので、大船→大崎→新木場→海浜幕張の各駅の感じの実感がなく、まず、大船から大崎に直接行けるなどということの記憶がないので、大崎とは品川で乗り換えることで初めて納得できる論理?で成り立つので、途中まで行って、大崎と西大井を勘違いしており、品川の前にそんな駅があることが考えられないのであるが、電車は品川を通らず西大井から大崎に向かったのである。しかしだ、大崎からそんなところに向かう電車などないだろう?小さい駅だからと言う何十年前の記憶が邪魔して、東京臨海高速鉄道のりんかい線の存在などが思いもつかないのである。多分、新しい記憶が失われているのですね。
私は新木場で降りてJR京葉線のプラットホームに立って並行して走っているあれは512号線(東関東自動車道か?)を見ながらこんなにひっきりなしに自動車が走っている風景を見たのは久方ぶりだったので世の中の現実があまりに私の日々とは違うことで、妙な感動を覚えたものであった。というのはたとえば施設に入った人は毎日、同じ人と顔を合わせ、判で押したような同じ生活を続けるのであるからだ。
小さい空間のみの判で押したような生活は確かに人間をダメにするきがしないではない。
だから、自分の足で動ける人は10日に一度でもよいが電車にのってどこかに行くといい。
それだけで長生きするに違いない。そして、生きているということがどれだけエキサイティングな世界であることが実感できるだろう。いつもの部屋でテレビ画面から見る世界とまったく違うことがわかるだけでも新たな人生の発見になるに違いない。
2025年7月21日T>I













