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Column

虫の知らせ?

 ここ何日かの間に私の年齢に近い人の何人かが逝去している?一人は1947年生まれなので、私より一歳年下、もう一人は一歳年上。そして昨夜、亡くなったこの方は寛弘8年(1011年)なので1013年前にお隠れになった一条天皇である。これは「光る君へ」というNHKの大河ドラマの中の話である。一条天皇は32歳で崩御されたのだ。
 天皇は32年の生涯だったのでかなり早くお亡くなりになったと思ったが一千年前の男性の平均寿命は30歳というから特別早いわけではない。
 また、昨夜、上皇皇后の美智子さまが退院されたというニュースを見たが90歳という年齢もその時、知ったのだが上皇陛下と同年齢ということなので1000年での日本人の寿命は3倍に伸びたのである。
 ちなみに私は78歳なのであと12年あるが?冒頭の例から言えばいつお迎えが来てもおかしくない期間に突入したようである。

 ちなみにこの文は午前3時に起きて書き始めたのだが。理由はだれかと長野に旅行に行っている夢を見たのだがその誰かが分からない。多分、S君かH君かと思ったがこの二人は近々会いましょうと言っていたのに会えずじまいにいる二人だからである。そのほかにK君ともう一人K君がいる。
また、昨年、会いたいですねと言った昔の恩師が亡くなったのだが、その方とは約束を果たせずに逝去されたので一抹の後悔が、どうも後を引いているようである。
 長野に旅行というのは何なのだろう?そういえば長野に住んでいる知人がいたが、彼は私より20歳近く若いので?・・・まさか、名古屋の知人ではないだろう。今秋、名古屋に行く予定であったのだが?あまりにも猛暑なので伸ばし伸ばしになったからだ。
 夢の中で長野に行った際に彼が履いていたライトブラウンの靴に変わった文様が入っていたのを列車の中で見かけたのだがそれは何なのか?何か暗示があるのかもしれない。

 虫(・)の(・)知らせ(・・・)とはよく言ったものである。その根底には人が情報を受け取るのは何らかの生命体を介して受け取るという古代からの考えを継承している。人づてに直接聞く、手紙か何かで、新聞などの媒体で間接的に聞くなどもあるがそれ以外の場合でも基本的に人から間接的に情報を受け取るという点で人間が情報発信をしている。
しかし、虫の知らせは最小限の生命体である虫が直接人に大事なことを知らせるのである。遠い海外に住んでいる人が故国に住む大事な人が気になって連絡をしてみたら、危篤の状況の中にいた、とか亡くなったばかりであった。そんなときに人は連絡をした際に
“虫が知らせたのです”と言って説明するしかない。

「虫の知らせ」とは道教では、人間の腹中にいる三尸(さんし)という虫が庚申の日に腹中から出てきて、その人の秘密を天帝に伝える、その虫からきている。人が死ぬという最大の秘密を天帝に伝えるのであろう。天帝は数多の人を見ているがすべての一人一人の死を三尸から報告があるので承認するか、もう少し先延ばししてはどうか?などと判断するのだろう。

 いずれにしても人の命にかかわる話なのである。虫の知らせが分かる人は天帝のような才覚を偶然持ち得た人なのであろう。そう考えると私の夢の中で知らせに来た三尸がその人の名を教えるのを忘れてしまったか?私が聞き洩らしてしまったのかのどちらかなのであろう?
                         2024年11月11日T>I

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