ブランドワークス

Column

この考が掲載された頃の恐怖

 本稿はアップされる半月前くらいに書かれる・・・真夜中に身が覚めて考えてみた、もしかするとその頃はアメリカ大統領が決まっている頃かもしれない?
 いま、常連のニュースは「コロナ」と「トランプ」である。テーマがカタカナで書けるということはローカルなテーマではないということだ。「菅総理の初外交」というようなニュースは一瞬だった。それに関連した「学術会議の指名されない学者」もくすぶってはいるものの梶田会長の総理対談でフェードアウトされるのかもしれない。
 
今回はトランプについてである。正直、トランプが大統領として決まった頃の4年前、アメリカの識者のほとんどが危惧した。しかし私は本来の保守指向から、その危惧は当たらないのではないかと思っていた。理由は簡単である。この男は見かけより悪くないのではないか?往々にして誤解されやすいタイプなのではないかと思った。というのは非常にプライドが高い男であると思ったからだ。
 しかし、その予想は見事に外れた。左寄りのアメリカの識者の言っていることはほぼ的中したことがこの四年間で分かったのだ。こいつはやはりとんでもない奴であったのか?本当にそうかは2週間後に分かるだろう。
 ではなぜ私がそのような予想を立てたのか?理由は単純である。私が最も信頼している占いである四柱推命からである。人の性格や資質、運命などは生まれた年と月と日によって決められる。トランプは1946年6月14日の生まれである。私と4日しか違わない。誤解されやすいが、この九紫火星に生まれた人は。芯は正義感である。嘘はつかないし、曲がったことはしない。それはプライドが高いからである。ともかく、歴史に名を残すことを第一に考える。こんな世界を動かせる地位を得たのだから・・・と考えるのが私でありトランプのはずであった?
 ところが信じられないくらい近視眼的で、吝嗇で、軽薄である。少々、へそ曲がりなので地球温暖化の原因に疑問を持っているくらいのことは許せるとしても、吝嗇で、軽薄であることは本来、この星の下の生まれた人にとっては忌むべきことなのである。
 また、この星の生まれは意外性を尊ぶので下馬評の心配を一転させたような名大統領になって世界から一目置かれるようなことを最大の歓びにするに違いないという期待を持っていたのだ、その点でトランプは大方の予想に反しなかったことに私は同じ星の下で生まれたものとして恥ずかしい思いをしている。多分、奴の腹の中では毒を食らわば皿までの心境なのではないか。
 トランプはよく弾劾されないものだと思った、彼の言動に比べればリチャード・ニクソンなどは名大統領と言えるのではないか?ニクソンは初めて弾劾された大統領として名を刻んだ大統領である。当時、あの程度の理由でアメリカでは大統領が辞めさせられるのかと思った。絵にかいたような正義の理想を貫く国なのだ。そのあたりトランプは身の処し方がうまいのだろうし、日本のマスコミが報じるほどアメリカでは悪くないのであろう。
それにしてもバイデン候補を見る限り、あれだけ人材の宝庫のような国アメリカでもこれという大統領の候補者はいないのが不思議な気がするのだが?
たとえば、日本では一度でだめなら、二度、三度と総理に立候補するのだから、民主党のクリントン女史やゴア氏などがもう一度立候補してもいいと思うのだが、そこはアメリカ文化なのだろうか?負け犬のレッテルが貼られたらもうおしまいなのである。そのあたりは潔い国なのだろう。しかし、このあたりの流れは分からない。本来、なんどでも挑戦できるのがアメリカの文化のような気がしたからである。
投票日まであと2週間、トランプの追い上げで民主党は切り札としてオバマ前大統領を担ぎ出した。一見、この策は良いように思えるが、そうではなさそうである。というのは8年間で何もしなかったオバマ大統領という記憶を思い出させてしまったからだ。バイデンでは中国には勝てないだろうし、中国の世界制覇に協力してしまうだろうからだ。
 トランプ以上に世界のだれもが恐れるのはやはり中国が世界のリーダーシップを握ることであろう。アメリカにはどうこう言っても、正義、自由、平等、人権などがあるが中国にはそれはない。それに比べればトランプはまだ民主的である。もし中国の覇権を阻止できるという点を考えるとトランプ大統領にもう4年間、頑張ってほしい気にもなる。

 いずれにしてもアメリカは型にはまらない斬新さがある。それを尊ぶ国だからこそあのような人物にも国を託す気概があるのだろう。司馬遼太郎の「アメリカ素描」という本があるが、それを読むとアメリカの良心とは何か、スピリッツとは何かを教えられるが、正直、そこに書かれたものはかつてはそうだったかもしれないというような話ばかりである。しかし、あれが書かれた頃のアメリカはそうだったかもしれないという薫りがアメリカには残っていた気がする。
たとえば日本の私立大学の有名校のいくつかはアメリカ人の宣教師が創設している。青山学院は23歳のアメリカ人女性ドーラ・E・スクーンメーカーが今から150年前に今の南麻布に創設した小学校が始まりであった。その後、青山学院は存続の危機に何度が襲われたがその都度、多くのアメリカ人の良心によって救われて現在がある。
 司馬さんの書いた「アメリカ素描」はアメリカがどのような国をめざして、何を実現しようとしているのかが分かる最良の教科書であろう。トランプ氏に読ませたいくらいである。もしあと4年間、その職務をやることになったら、聖書を読ませるよりは余程、アメリカのためになるのではないか、これは是非、トランプ氏の唯一の畏友である安倍晋三氏から贈ってもらいたいものである。
                                    泉利治
2020年11月9日

Share on Facebook